今回は、2023年最後の映画レビューということで、
惜しくも2023年にに亡くなった俳優の作品から一つ選ぼうと考え、
ライアン・オニールに決定。
惜しくも2023年にに亡くなった俳優の作品から一つ選ぼうと考え、
ライアン・オニールに決定。
彼の出世作は、なんといっても
『ある愛の詩(うた)』(1971年日本公開)


だろう。
共演は後にスティーブ・マックイーンと結婚する
アリ・マッグロー。
この映画の中で、恋人同士が一緒にお風呂に入るシーンがあって、
子供のわたしは
「ふーん、そんなことするんかぁ」と思ったものだ。
しかーし、今回ご紹介するのは、
本当に面白くて、そして、心が温まる、そんな作品。
『ペーパームーン』
サスペンスが続いたので、
年末年始は、楽しめる一本にした。
主演は、
ライアン・オニール
テイタム・オニール
実の親子共演。


ハリウッド映画で親子共演といえばほかに、
ウィル・スミスとジェイデン・スミスの
『幸せのちから』The Pursuit of Happyness (2006年)

『マレフィセント』(2014年)
アンジェリーナ・ジョリーとヴィヴィアン・ジョリー・ピット

などがあるが、

などがあるが、
私はこの『ペーパームーン』親子が、
作品の内容からしても、
子の演技の素晴らしさからしてもピカイチだと思う。
なんてったって、この映画で娘のテイタム・オニールは、
本格的な演技が初めてだったにも関わらず、
アカデミー賞助演女優賞を最年少で授賞しているんだから!
10歳で授賞した彼女のオスカー授賞最年少記録は、
いまだ破られていない。
さてさて、せっかく紹介する映画がサスペンスではなくなったのに、
またこれが、カラーではなくモノクロ。
またこれが、カラーではなくモノクロ。
しかし、それは理由がある。
映画公開は1973年(日本では翌年)
もう映画界もお家のテレビもすっかりカラーだった。
けれど、映画の舞台が大恐慌期の1935年だったので、
当時の雰囲気を出すためと、
主演の2人が、鮮やかな金髪&ブルーアイズだったので、
恐慌時代の廃れた雰囲気が出ないから
あえてモノクロ作品にしたのだとか。
~あらすじ~
場面は荒野で執り行われているお葬式からスタート。
母親を亡くしたアディ(テイタム・オニール)が埋葬される母親を見ている。
そこにポンコツ車で男が登場する。
見るからにインチキ臭いというか、
チャラくていい加減そうな男・モーゼ(ライアン・オニール)。
モーゼはアディの母親の元ボーイフレンドだったようた。
すると、周りから、
”アディは身寄りがないので、親戚の家まで送って欲しい”
と言われる。
モーゼは聖書売りつけて小銭を稼ぐ詐欺だったが、
根っこは悪いヤツではなさそう。
とにかく、車もあるし、生前の母親と縁があったということから、
アディを遠く離れた親戚の家まで送り届けることにする。

アディを送る途中でもいくつか ”詐欺“ をしながら小銭を儲けるモーゼ。
まずは子供であるアディを使って$200を巻き上げる。
しかしある時、聖書のインチキがバレそうになる。
その様子を見ていたアディは機転を利かせてモーゼを助ける。
そしてそれだけでなく、いつもより多くのお金を巻き上げることに成功する。
その夜、モーゼはアディにこう言う。
「組まないか」
そこから、親子?か、親子ではないかもしれない2人の”詐欺の旅”が始まる。
とにかく詐欺の手口が面白くて小気味よい。
賢いアディがその場、その場で状況を的確に判断するので、見ていて気持ちがいい。
映画の前半、アディをダシに使って$200稼いだモーゼに
アディが
「その$200は私のものだ」と主張する場面がある。
もうお金は新車購入に使ってしまったし、返せないというモーゼ。
でもアディは
「おじさんが私のパパじゃないなら返して!警察に言うから」と言う。
ここで、本当の親子の会話というか、台詞が面白い。
ア「おじさん、私のパ(パパ)じゃないの?」
モ「違う!赤の他人だ!」
ア「顔が似てるもん」
モ「似てない!まるっきり違う顔だ!」
ア「顎が同じだもん」
モ「誰でも顎は同じだ!」
「カエルに顔が似ている子の親はカエルなのか!?」

見れば見るほど2人は似ている。
このシーンでアディはホットドック🌭を食べているのだが、
それをモーゼは
”コニーアイランド” と呼んでいた。
調べると、
コニーアイランドホットドッグというものがあって、
バンズ(パン)にソーセージを挟んでミートソースをかけたものらしい。
ロードムービーは、
途中でいろいろな人に出会い、
様々な事件に巻き込まれ、
そんな中で友情や愛情が深まっていくというモノ。
この作品は、もちろん見ている者をイイ意味で裏切らない。
本物の親子だからなのか、
2人の演技の賜物なのか、
この親子(映画の上では親子とは決まっていない)の成功や幸せ、明るい未来を願わずにはいられない。
そして特筆すべきは、
ライアン・オニールの演技。
詐欺師でありながら、心根の優しいモーゼを巧みに演じている。
映画の後味はとても良いのだが、
実生活におけるこの2人の親子関係は、
決して良いものではなくなっていく。
テイタムは『ペーパームーン』の成功後、
『がんばれベアーズ』などに出演するが、
子役で売れた場合の宿命とも言える人生の大スランプに陥る。
親子の関係も崩れ、親からの虐待。そして薬。
テニスのスター、ジョン・マッケンローと結婚するも、
テイタムがヘロイン中毒だったこともあり離婚。親権もとれなかった。

一方、父親ライアンは、テイタムの母親と離婚後、
日本でも「チャーリーズエンジェル」で人気だった
ファラ・フォーセットがパートナーだった。

その後、2000年代初めにライアンは 慢性白血病になるが、寛解。
パートナーのファラは2009年、先に亡くなってしまう。
親子ともに逮捕歴があり、いろいろとお騒がせ人生を送ってきた二人だが、
パパ・ライアンの晩年が少しでも穏やかだったことを祈るばかり。

ライアン・オニール。2023年12月8日没。享年82歳。


にほんブログ村

アメリカ合衆国ランキング
あえてモノクロ作品にしたのだとか。
~あらすじ~
場面は荒野で執り行われているお葬式からスタート。
母親を亡くしたアディ(テイタム・オニール)が埋葬される母親を見ている。
そこにポンコツ車で男が登場する。
見るからにインチキ臭いというか、
チャラくていい加減そうな男・モーゼ(ライアン・オニール)。
モーゼはアディの母親の元ボーイフレンドだったようた。
すると、周りから、
”アディは身寄りがないので、親戚の家まで送って欲しい”
と言われる。
モーゼは聖書売りつけて小銭を稼ぐ詐欺だったが、
根っこは悪いヤツではなさそう。
とにかく、車もあるし、生前の母親と縁があったということから、
アディを遠く離れた親戚の家まで送り届けることにする。

アディを送る途中でもいくつか ”詐欺“ をしながら小銭を儲けるモーゼ。
まずは子供であるアディを使って$200を巻き上げる。
しかしある時、聖書のインチキがバレそうになる。
その様子を見ていたアディは機転を利かせてモーゼを助ける。
そしてそれだけでなく、いつもより多くのお金を巻き上げることに成功する。
その夜、モーゼはアディにこう言う。
「組まないか」
そこから、親子?か、親子ではないかもしれない2人の”詐欺の旅”が始まる。
とにかく詐欺の手口が面白くて小気味よい。
賢いアディがその場、その場で状況を的確に判断するので、見ていて気持ちがいい。
映画の前半、アディをダシに使って$200稼いだモーゼに
アディが
「その$200は私のものだ」と主張する場面がある。
もうお金は新車購入に使ってしまったし、返せないというモーゼ。
でもアディは
「おじさんが私のパパじゃないなら返して!警察に言うから」と言う。
ここで、本当の親子の会話というか、台詞が面白い。
ア「おじさん、私のパ(パパ)じゃないの?」
モ「違う!赤の他人だ!」
ア「顔が似てるもん」
モ「似てない!まるっきり違う顔だ!」
ア「顎が同じだもん」
モ「誰でも顎は同じだ!」
「カエルに顔が似ている子の親はカエルなのか!?」

見れば見るほど2人は似ている。
このシーンでアディはホットドック🌭を食べているのだが、
それをモーゼは
”コニーアイランド” と呼んでいた。
調べると、
コニーアイランドホットドッグというものがあって、
バンズ(パン)にソーセージを挟んでミートソースをかけたものらしい。
ロードムービーは、
途中でいろいろな人に出会い、
様々な事件に巻き込まれ、
そんな中で友情や愛情が深まっていくというモノ。
この作品は、もちろん見ている者をイイ意味で裏切らない。
本物の親子だからなのか、
2人の演技の賜物なのか、
この親子(映画の上では親子とは決まっていない)の成功や幸せ、明るい未来を願わずにはいられない。
そして特筆すべきは、
ライアン・オニールの演技。
詐欺師でありながら、心根の優しいモーゼを巧みに演じている。
映画の後味はとても良いのだが、
実生活におけるこの2人の親子関係は、
決して良いものではなくなっていく。
テイタムは『ペーパームーン』の成功後、
『がんばれベアーズ』などに出演するが、
子役で売れた場合の宿命とも言える人生の大スランプに陥る。
親子の関係も崩れ、親からの虐待。そして薬。
テニスのスター、ジョン・マッケンローと結婚するも、
テイタムがヘロイン中毒だったこともあり離婚。親権もとれなかった。

一方、父親ライアンは、テイタムの母親と離婚後、
日本でも「チャーリーズエンジェル」で人気だった
ファラ・フォーセットがパートナーだった。

その後、2000年代初めにライアンは 慢性白血病になるが、寛解。
パートナーのファラは2009年、先に亡くなってしまう。
親子ともに逮捕歴があり、いろいろとお騒がせ人生を送ってきた二人だが、
パパ・ライアンの晩年が少しでも穏やかだったことを祈るばかり。

ライアン・オニール。2023年12月8日没。享年82歳。

にほんブログ村
アメリカ合衆国ランキング


























