テキサス移住のひきこもごも

半世紀以上住んだ日本に見切りをつけて 楽しみを追求するために2019年アメリカ移住 エンタメ、スポーツ、文化、生活など、 アメリカ在住目線で発信

カテゴリ: 映画



現在アメリカで公開中の映画
『Hamnet ハムネット』の映画レビューは読んでいただけました?

本当はもっと書きたかったのだけど、
長くなると読む方も大変だと思って、
必死でぎゅーーーっとまとまました。

さて、映画を見ながら私はひとつのことがとても気になっていた。
それがウィリアム・シェイクスピアを演じたこの人、
ポール・メスカル。
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顔がシェイクスピアのイメージとは違う、
とか言うのではなく、
左耳のピアス。

冒頭の場面から彼はピアスをしていて

え?
16世紀なのに?
もしかして外すのを忘れたの??
と思い、
映画のストーリーを追いつつも
それがイヤに気になった。

そこで調べてみた。

シェイクスピアが生きたエリザベス朝時代、
貴族や裕福な市民、芸術家の間で、
片耳だけにゴールドのフープピアスやドロップパールを付けることは、
非常に洗練されたお洒落(ファッションとされていた。

富とステータス: 金や宝石を身に着けることで、自分の成功をアピール
ボヘミアンな気質: 特に詩人や劇作家といった芸術家肌の人々が、少し「粋」なスタイルとして好んで取り入れていた

これは知らなかった。

ではわたしたちがよーーーく知っている
シェイクスピアの肖像画を見てみよう。

00_m
これは、ウィリアム・シェイクスピアの肖像画として
最も信頼できるものとされている
「シャンデスの肖像画」

これを見ると、
左耳に金のフープピアスを付けている

そうか、外し忘れじゃなかったのね。

そのへんの低予算のドラマじゃあるまいし、
「外し忘れ」なんてヘマはしないだろうし、
撮影あとに見つかっても編集で消すこともできるし
と思いつつ、
実際は、
ただでさえ日本語字幕がないものを見ているので集中が必要なのに、
頭の端っこで
「えーー、これっていいのかなあ
と気になっていて100%集中できなかった。

ただポスターは、
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ピアスをしていない。
これは、あらぬ誤解を生まないためかもしれない。

女性だけでなく男性もピアスをしていたというのは
結構な驚き。
おしゃれだったんだね、シェイクスピアくん。


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雪と氷でアメリカ中が寒波に襲われていた週末。
極寒の中、映画館へ行き、久しぶりに本当に良い映画を観た。

シェイクスピアの妻と息子、
そして名作「ハムレット」の誕生の裏話を描いた
『Hamnet ハムネット』
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映画のタイトル『Hamnet ハムネット』とは
シェイクスピアの息子の名前だ。
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ご存知の通り悲劇「ハムレット」は父である王を
伯父によって毒殺されたデンマークの王子・ハムレットが
父の亡霊に操られるように、
自ら狂気を装いながら復讐を行う。
最終的に父の仇は打つことができたものの
多くの犠牲者を出し、自らも死に至るというもの。

これは父である王と息子であるハムレットの物語だ。
では映画は父親であるウィリアム・シェイクスピアと息子ハムネットの話なのか?

映画『ハムネット』はというと、
もちろん父と子の物語の側面はあるが、
それとともにシェイクスピアの妻であるアグネス
つまりハムネットの母親の生き様と家族との精神的な繋がりが
この作品の核になっている。

アグネス、実際の名前はアン・ハサウェイ(嘘みたいだけど本当)は
彼女が26歳の時に18歳だったシェイクスピアと結婚する。
しかし彼女はただの「有名劇作家の妻」ではなかった。

彼女は森の中で1日を過ごし、
植物の声を聞き、
土の匂いで運命を察する。
鷹のような鳥を操り、
薬草の知識があることで様々な薬を作り病や傷を治す。
まるで森の精霊そのもののような存在。
そんな彼女の様子を気味悪いと思う人も多かった。

ストラトフォードの森という静寂と湿った土の匂いがする場所で
自然と一体化するように生きているアグネスと
ロンドンという都会の喧騒の中で
成功するために情熱を注ぐシェイクスピアとは対象的だった。

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さて、史実でもあるし、
この作品の重要なポイントなのでここで書いてしまうが、
シェイクスピアの息子・ハムネットは
当時の流行り病であったペストで幼い頃に亡くなってしまう。

本来、先に病に倒れたのは
双子の姉のジュディスだったが、
死の淵にいた彼女の身代わりになるように
ハムネットが急に病状を悪化させてしまい
ジュディスの回復と引き換えにハムネットは亡くなってしまう。

薬草の知識があったアグネスは
様々な薬草をハムネットに与えるが、
当時、治療法のないペストには勝てなかった。

息子が病と戦っていた時、シェイクスピアはロンドンにいた。
息子の病気を聞いてストラトフォードに戻るものの
残念ながら時すでに遅く、息子の死に目に間に合わなかった。
このことは渾身の力を注いで看病していたアグネスとの間に亀裂を生んでしまう。

「あなたは言葉(作品・フィクション)の世界で生きている。
でも私はここの湿った土の中で生きているんだ」と。
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アグネスにとって都会で物語を書いているシェイクスピアは
現実離れした世界(フィクション)に生きているが、
自分は土臭い現実の中で生きていて(ノンフィクション)、
現実の世界では息子は死んでしまったと言いたかったのだろう。

仕事とはいえ、都会であるロンドンにいる夫に不信感を抱くアグネス。
しかしこの時シェイクスピアは失った息子を思い、
ひとつの偉大な作品を書き上げていた。
それが「ハムレット」だ。

映画のクライマックスで
アグネスが舞台「ハムレット」を観るシーンがある。

女性にとって出産は命がけ。
命をかけて産み、
命を削って看病したのに失ってしまった息子。
アグネスは大事な息子の名前を一文字もじったタイトルに不快感を示していた。

かけがえのないものだった最愛の息子の死さえも
夫は創作のネタにするのかと
アグネスは怒りと言いようのない冒涜を感じていた。

しかし舞台での物語が進んでいくにつれ
その感情は変わっていく。

この場面については私の陳腐な表現で感想を書きたくないが、
舞台上の物語の進行と
アグネスの心情の移り変わりが
とてつもなく素晴らしく表現されている。

アグネスが舞台を観て感じた
父であるウィリアム・シェイクスピアの息子への愛。
そして死なせせしまったことへの後悔。
彼が弔いとして、自身の作品の中に「ハムネット」を永遠に生かそうとしていること。
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「ハムレット」は復讐劇だが
この映画を観るとこの物語の視点がガラッと変わってしまう。


さてこの映画の冒頭は、森のシーンからスタートする。
アグネスが住む世界は、
露がしたたる植物に囲まれた湿った森。
画面からは雨や腐葉土の匂いがしてくるようだ。
一方ロンドンは埃っぽく乾いている。
この対比も興味深い。

アグネスは森の精霊のようだと書いたが、
彼女は第一子の女の子を森の大きな木の根っこで産む。
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私はそんな彼女を見て、
「アグネスってもののけ姫みたいだな」と思った。

『Hamnet ハムネット』は、
本年度アカデミー賞、
作品賞・監督賞・主演女優賞・脚色賞・作曲賞・衣装デザイン賞・美術賞・キャスティング賞
以上8部門にノミネートされている。

日本公開は4月10日。
お楽しみに。

私がジェイミー・フォックスに会った時のことを話そう。
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昨日のブログで
有名人はいい匂いがする
という(私の)定説で、
私が出会った有名人の中でもダントツに“いい匂い“だった人が
ジェイミー・フォックス
アメリカの俳優でありミュージシャンでもある。

2004年に公開された
レイ・チャールズの伝記映画
『Ray / レイ』で主演のレイ・チャールズ役を演じ
アカデミー賞、
ゴールデングローブ賞などの
主演男優賞を獲得した大スター。
Ray

私はその時東京で仕事関係者と食事をしていた。
恵比寿にあるジンギスカン料理のお店で
雑居ビルの一室にあるその店は
ドアに鍵がかかっていて
予約した人しか入れない、そんな店。
もくもくと煙を浴びながら食べるジンギスカンは絶品で
何度か通っていた。

実は舞台はこの店ではない。
ジンギスカンの煙を浴びて
ジンギスカン臭プンプンの私たちは
無謀にも六本木の国立新美術館の近くにある
かなりイけているバーに行った。

そこは、
一階にバーとお寿司、
地下はステーキが食べられて、
この3つの形態がひとつのお店になっているというもの。
(たぶん今はない)

そこに入る時に
お店の外に何人か人が溜まって
何故だろう?とは思っていた。

私はジンギスカンで飲み
ここのバーでも飲み上機嫌🍷

すると暫くして、地下から外国人軍団がガヤガヤと上がって来た。
するとその中に見たことある顔が。
ジェイミー・フォックス!
私はその時なぜか彼を
「知っている人」=「知り合い」
と認識してしまった。

「やあだ、ジェイミー、来日してたのね。
そういえば今朝のテレビにも出てたっけ。
なあんだ、言ってよ」
と私の頭の中はこのように認識し、
すすーーーっと立ち上がって、
満面の笑みで彼に近づいて行った。
その時
What a coincidence to run into you here !
こんなところで会うなんて偶然!!
と言ってのけたのだ。

そんなことを言われたハリウッドスター・ジェイミー
「この人知り合いだっけ?」
みたいな顔で私を見ている。

いや、どれだけ考えても思い出せるはずはない。
私は知り合いでもなんでもない。

ただ私の脳がバグった理由は
酔っ払っているというもの以外に2つある。

一つは私の父親の仕事がハリウッド映画関係で
この時も父親が仕事をしていた会社が
ジェイミーを宣伝のために呼んでいた。
ただしジェイミーと父親は面識もないし、
この時のプロモーションに全く関係していない。
でも酔っ払いの私は
“ウチの会社のジェイミー“
ぐらいの感覚で捉えてしまった。

そして理由の二つ目は、
この頃すでにアメリカによく行っており、
カリフォルニアのハリウッドに行くと
たまーーーーに、映画のプレミアに出会したりした。
私の頭は
「ハリウッドで会うならまだしも
こんな六本木のお店で会うなんて偶然!」
と思ってしまったのだ。

頭に変な虫でも🐛いるとしか考えられない。

たとえロサンゼルスに住んでいたとしても
スターに会えることなんてそうそうない。

頭に虫🐛が湧いていた私の
この堂々とした態度に
本人も、横に付いていたSPらしき人もタジタジ。

私はしばらく一方的に
あの映画が良かった、とか
あなた作品は全部見ているよ、とか
しやべりまくり、
なんとなく流れで固い握手を交わした。

そしてこれまた一方的に
「あ、ごめんなさい。皆さんとお食事だったのよね」
と言って、とっとと自分の席に戻った。

しばらくしてジェイミー御一行様はお店を出て
外で 待ち受けていたファンにサインなどをして帰って行った。

すると一緒にジンギスカンを食べた人が聞いた。
「知り合いなの?」

「いや、初めて会った」

そこでその人はソファーから転げ落ちるぐらいの勢いでびっくりしていた。
「どう見ても古い知り合いって感じだったよ。
さすがに本人もSPもポカンとしてたけど」

まあとにかく私の行動におったまげていた。

酔っ払っていた私は自分の行動の半分ぐらいは記憶というか意識がなかったのだが、
今これだけ詳細に語れるのは、
その人が私の様子を丁寧に説明してくれたからだ。

「あらジェイミー❤️」
と言って立ち上がるタイミングと
堂々とした立ち居振る舞いから
どう見ても知り合いにしか見えなかったそうだ。

と、いうことで
固い握手を交わしたジェイミーのいい匂い💕
さすがハリウッドスター。

私の頭の中に虫🐛が湧いていたので経験できた貴重な瞬間だった。

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今回の【映画レビュー】は新作。
現在アメリカで劇場公開されている
『レンタル・ファミリー』Rental Family
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この作品は、アメリカと日本の共同製作で、
2025年9月にトロント国際映画祭でワールドプレミア上映され、
11月3日には東京国際映画祭のガラセレクション部門で上映された。
その他、世界各地の映画祭での上映を経て
アメリカでは11月21日に劇場公開。
週末の興行収入330万ドルでトップ5入りを果たした。
これは当初の予定を上回る好スタート。

主演はブレンダン・フレイザー
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ターザン』や
『ハムナプトラ』シリーズで有名になり、
2022年公開の『ザ・ホエール』で272キロの肥満の引きこもり教師を好演し、
第95回アカデミー賞・主演男優賞を受賞している。
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今回彼が演じるのは、
かつて日本で歯磨きのコマーシャルでブレイクしたものの、その後は鳴かず飛ばず。
それでも日本に住み続け、
今は日本の小さな部屋の中の日常を静かに楽しみながら、
エキストラなど、バイトのようなものを繰り返し生活している外国人フィリップ。
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そんな時フィリップは、
誰かの代理になって誰かを演じる
”レンタル・ファミリー”の仕事に出会う。

例えば、結婚式での偽新郎。
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実は新婦は同性愛者で、
両親や親せきの前で女性と結婚式を挙げるわけにはいかない。
なので「レンタル新郎」を依頼してきた。
結婚式で新婦の父親に歓迎され、少し罪悪感を感じるが、
新婦は挙式後にパートナーと会い、幸せを噛み締める。
2人は一緒に海外に行くことになっている。
偽物を演じ、嘘をついたことになるが、この2人のためにはなった。

次は生前葬の出席者。
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ここでも「レンタルファミリー」のメンバーが
亡くなっていることになっているけれど本当は亡くなっていない人に向かって
「好きでした」みたいなスピーチをして
本当は亡くなっていない人の気分良くさせていた。

嘘も方便か。
英語でもWhite Lieという言葉がある。
相手を傷つけないため、
その場を円滑にするためなど、
善意や配慮からつく嘘のこと。

雇われて他人を演じて嘘をつく。
でも、その嘘は誰かを幸せにしていると信じたい。
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そしてこの映画の核となる嘘の相手は
かわいい少女Mia
認知症寸前の老俳優Kikuo

Miaは有名小学校の編入試験を控えていた。
その面接の際に、シングルマザーではマズイ。
なのでフィリップが偽の父親として雇われた。
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設定は母子を残してアメリカに行ったきり長く帰ってこなかった父親。
はじめMiaはそんな薄情な父親に反発するが、
神楽坂での「化け猫フェスティバル」に行ったり、
水族館に行ったりするうちにだんだん心を開き、
フィリップを本当の父親だと思っているMiaの心は溶け、2人の距離が縮まって来る。
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Miaを演じる女の子シャノンちゃんが可愛い。
英語と日本語のバイリンガルでの素晴らしい演技に注目して欲しい。
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一方、かつて大活躍をしていた俳優Kikuoには
雑誌の記者ということで面会する。
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役者を引退し、歳をとって、
少し認知症が始まっているKikuoの話し相手になるフィリップ。
はじめは偽物記者として話を聞くが、
Kikuoの夢や芝居への思いなどを聞くうちに、
嘘ではなく本当の”感情”が芽生え、フィリップはKikuoの心に寄り添うよになる。
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”レンタル・ファミリー”
つまり偽物を演じながらも、
人と人が触れ合い、近くにいるということで
その人との絆が生まれてくる。

自分は偽物を演じていると分かっていても
相手は自分を信頼し、生きるための喜びや楽しみを分かち合おうとしてきてくれる。
自分は雇われた身であるというジレンマはある。
でもそこに芽生えた感情は本物であり、かけがえのないものになってくる。
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映画はアメリカ人のダンナ・ワガオと観たのだが、
観終わった際に、
「日本ってこういう文化があるの?」聞かれた。

実際に「家族代行」を行う会社は日本に存在している。
冠婚葬祭や保護者会などの学校行事に代理で出席したり、
レンタル彼氏、レンタル彼女、謝罪の代行などを行う。
だからといって、すごく盛んな訳ではないので、そのあたりの誤解は解いておいた。

しかし、
女性同士の結婚式は親や親せきの手前なかなかできない
という文化はあるし、
生前葬はよく聞く。
また有名小学校などに入る際の面接対応を親が必死になってしなくてはいけないというのも
もしかしたら日本独特の文化かもしれない。

この映画は、現代の日本で起こっている
ちょっとだけ独特な場面が切り取られていて、
その視点も面白い。


そして最後になったが、
ブレンダン・フレイザーが
優しい心根を持つフィリップをいう人間を感情豊かに演じている。
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映画ではちょっとだけ日本語も話していて、
そこも「いい人」感が出ていてとても良かった。


『レンタル・ファミリー』の日本公開は
来年2026年12月6日


私は泣いて、鼻ズルズルになったので、
ティッシュかハンカチ持参で、ぜひ観に行って欲しい。



2025年10月11日にダイアン・キートンが亡くなった。
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1977年に『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞。
監督のウッディ・アレンとの交際が有名だが、
ウォーレン・ベイティやアル・パチーノとも交際歴があるものの結婚は一度もしていない。

彼女の作品は、私の大好きな『ゴッドファーザー』シリーズや
ウッディ・アレン監督の『アニー・ホール』
など名作揃い。
その中で今回は、
ダイアン・キートンのコメディアンヌぶりがかわいい作品を選んだ。

アメリカ2003年、
日本は2004年公開の
『恋愛適齢期』 Something's Gotta Give
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原題の「Something's Gotta Give」は、
何かが崩れなきゃ

何かを変えなくちゃ

このままではいけない!
というような意味。

行き詰まった状況や、矛盾を抱えた状況で、
自体を打開するためには、どこから譲歩したり、
何かを変えたり、変化を受け入れる必要がある。
そんなタイトルだが、
邦題はなぜか『恋愛適齢期』
これは、映画を見ればおのずと意味がわかってくる。

主演の2人はこちら。
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もちろんダイアン・キートン
そしてジャック・ニコルソン。

最初に言っておくが、
この『恋愛適齢期』という映画は、
妙齢の女性に夢を与える作品なのだが、
決して勘違いしてはいけない話でもある


ニューヨークに住む実業家のハリー(ジャック・ニコルソン)は63歳、独身。
彼のポリシーは
「30歳以下の女性としか付き合わない」
という、言ってみれば”金持ちエロおやじ”。

そんなハリーが若いガールフレンド、マリンと週末を過ごすために
彼女の母親が所有する海辺の別荘にやって来る。
しかし、タイミングが悪いことに、
そこにマリンの母親で劇作家のエリカ(ダイアン・キートン)が
彼女の妹とともにやって来てしまった。
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自分の娘が親子ほど歳の離れた男と付き合っていることに少し複雑なエリカだが、
そこはさすがアメリカというか、
バツイチの人気劇作家のエリカなので、
広い心で特に文句も言わない。

その夜、若干微妙な雰囲気のまま食事を一緒にするのだが、
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夜遅くになってにハリーが心臓発作を起こしてしまう!!

すぐに病院に運ばれるハリー。
そこで登場するのが、
超爽やかなドクター、ジュリアン
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キアヌ・リーブス
笑顔最高

ハリーは大事なく、命に別状はなかったが、
しばらくは長距離の移動は控えて療養が必要ということで、
エリカの別荘で過ごすことになる。

爽やかに往診にやってきたジュリアン。
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実は彼はエリカの作品の大ファンで、
作品はすべて見ていると言い、彼女の前では大興奮。
そんなジュリアンは、エリカを食事に誘う。

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だが、言っておくが、
こんなことは実際には起きない
こここそ親子ほど歳が違う。
若い、しかもかっこいい男が
自分の母親ぐらいの歳の女性を誘うなんて、
現実の世界ではなかなかない
でも映画を見ている妙齢の女性たちは、
心がざわざわ揺れるのだ。
「いやん。私もこんなことが起こったりして…」と。

一方エリカとハリーはそれなりに良い感じ。
普段は若い子にしか興味がないハリー。
離婚をして、もう恋愛とは縁が無いと思っているエリカ。
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2人で笑いながら海岸を散歩する姿には、
胸がドキドキするような感覚はないが、安心感はある。

エリカはジュリアンと「お食事デート」に行くが、
若いイケメンに迫られて悪い気はしないものの、
なんとなくぎこちない。

ジュリアンとのデートの日の夜。
帰宅したエリカに同じ家の中からテキストメッセージを送るハリー。

♠「お腹すかない?」
♥「食事から帰ったばかりよ」
♠「女はデートで食べない」
♥「(なんでわかるの?)実がちょっとすいてる」
♠「じゃあキッチンで会おう」
♥「でも、パジャマなのよ」
♠「ならば、パジャマパーティだ」

お茶目で可愛いおじさんとおばさんの会話。
そう、この映画のおじさんとおばさん、
つまりハリーとエリカは、どちらもお茶目”で”可愛い

”お茶目で可愛い”
はいろいろな意味に取れるし、
どんな言動がそれに当たるかは人それぞれで難しいけれど、
お茶目で可愛い”は、
歳をとっても愛されるキャラ
になり得るのではないかと思う。

気を使わず、自然体でいられる相手として
お互いを認識しだすエリカとハリー。
良い感じになったところに、
突然娘のマリンが登場
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なかなか2人の間は進展しない。

でもそんな2人の新しい展開はまもなくやって来る。
この日も海辺で楽しそうに話すエリカとハリー。
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しかし突然の雨に降られて急いで家に帰る。
すると天気は雷雨になり、停電してしまう。
電気がなくなり、家のろうそくに火を灯すと
急にロマンチックな気分になる2人

恋愛なんて考えていなかったエリカと
若い子意外は考えていなかったハリー。
お互いに新しい発見をして感動する

そしてもしお互いの関係が続いていたら、
来年の誕生日にパリに行こうと約束をする。

やがてハリーがニューヨークに戻ることになった。
好意は持ちつつも、
年齢がじゃまをするのか、
正直になりきれず気まずい感じで別れる2人。

ある日、マリンの呼び出してニューヨークに行ったエリカは、
レストランでハリーが若い女性と食事をしているのを見てしまう。
それに激しく動揺するエリカ。
そこから彼女は別荘に戻り、泣きながら新作を仕上げる。

それは、自分に起こったハリーとの出来事を題材にしたもの。
その作品はブロードウェイで大ヒットする。
エリカとハリーはそこから会っていない。

やがてエリカの誕生日がやって来る。
ジュリアンはエリカを諦めたのか?
ハリーとははパリで会うのか?

というのがこの映画のお話。

そしてこの映画でずるいのは、キアヌ・リーブスよ。
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イケメンで優しくて紳士的な医者。
しかも年上好み。
いるか
いない
でもいて欲しい

それでも誰を選ぶかは自分の心に聞いてみないとわからない。
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お茶目で可愛い要素があれば、
恋愛はいつもでできる。
適齢期なんて数字は意味はない。
人間死ぬまで適齢期
それがこの映画なのだ。


さて、さて、この映画でのダイアン・キートンは、
年齢はそれなりに重ねてはいるけれど、とても可愛い。
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映画内でのエリカのシンプルなファッションは、
ちょっと真似してみたくなる。
こんなチャーミングな人が亡くなってしまったのは、とても残念。

さらに映画の舞台の中心となるエリカの別荘が素敵。
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白を貴重としたインテリアで、
さすが人気作家の別荘といった感じ。
美しいビーチ沿いに建っているのだが、
ここはニューヨーク市ロングアイランドの
超高級ビーチ・リゾート、ハンプトンズにある。
ここは富裕層の別荘地として有名。
少し前に紹介した「華麗なるギャツビー」の舞台もこの近く。

おじさんとおばさんの恋愛話なのだが、
映画を通して爽やかな風が吹いているのは、
このお家とロケ地のビーチ、そしてキアヌ・リーブスの効果かな


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